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押入れのカビの取り方|木材を傷めない手順と再発させない5つの対策

押入れのカビの取り方|木材を傷めない手順と再発させない5つの対策 生活
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押入れを開けたら、奥の板が黒く点々と汚れている。布団を出すとカビ臭い。——梅雨や結露の季節によくある悩みです。

ここで多くの人がやってしまうのが、浴室用のカビ取り剤をスプレーすること。実はこれ、押入れにはやってはいけない方法です。

この記事では、木材を傷めずにカビを落とす正しい手順と、そもそも再発させないための対策をまとめます。

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結論:押入れに市販のカビ取り剤は使わない

押入れの内部は木材(または合板)でできています。浴室用のカビ取り剤に使われている塩素系漂白剤は、木材を傷めて変色させる恐れがあるため、押入れには適していません。

使うのは消毒用エタノールです。ドラッグストアで数百円で買えます。

「無水エタノール」ではありません。無水エタノールは揮発が速すぎて殺菌効果が十分に発揮されません。カビ取りに向いているのはアルコール濃度70〜80%の「消毒用エタノール」のほうです。買うときに表示を確認してください。

用意するもの

もの ポイント
消毒用エタノール 濃度70〜80%。すぐ揮発するので多めに
きれいな布・キッチンペーパー 複数枚。使い捨てが基本
マスク 胞子の吸い込みを防ぐ
ゴム手袋 肌荒れ防止
扇風機・サーキュレーター 仕上げの乾燥用

雑巾は使わないでください。繰り返し使う布は菌が残りやすく、かえってカビを広げることになります。

押入れのカビの取り方【5ステップ】

ステップ1:中身をすべて出して換気する

布団や衣類をすべて出し、窓を開けて換気しながら作業します。マスクと手袋を着けてください。

出したものにカビが移っていないかも、この段階で確認しておきます。

ステップ2:布にエタノールを染み込ませる

ここが重要なポイントです。エタノールをカビに直接スプレーしないでください。

霧状に吹きかけると、その勢いでカビの胞子が周囲に飛び散り、かえって範囲を広げてしまいます。布のほうにエタノールを吹きかけてから拭く、という順番を守ってください。

ステップ3:一方向にやさしく拭き取る

ゴシゴシこすらず、一方向にやさしく拭きます。往復させると胞子を塗り広げることになります。

そして一度拭いた面は二度と使わないこと。布をこまめに折り返す、もしくは新しいものに交換しながら進めてください。ここを面倒がると、きれいな場所にカビを移植して回ることになります。

ステップ4:黒ずみが残ったら

エタノールはカビを殺菌しますが、色素までは落としません。黒いシミが残ることがあります。

その場合は次亜塩素酸水液体タイプの酸素系漂白剤を使います。どちらも塩素系漂白剤に比べて木材へのダメージが穏やかです。

ただし塗装やワックス仕上げの面は色落ちすることがあるので、目立たない場所で試してから本番に進んでください。

ステップ5:完全に乾かす

湿ったまま布団を戻すと、確実に再発します。扇風機やサーキュレーターで風を当て、半日〜1日は開けっ放しにして乾かしてください。

ここを省略する人が非常に多いのですが、乾燥こそが最大の再発防止策です。

やってはいけない4つのこと

NG行動 理由
浴室用カビ取り剤を使う 塩素系漂白剤が木材を傷め、変色させる恐れがある
カビに直接スプレーする 胞子が飛散し、被害が広がる
掃除機で吸い取る 排気口から胞子が部屋中に拡散する
乾いた布で拭く 胞子が舞い上がる。必ず湿らせた布で

絶対にしないでください: 塩素系漂白剤と酸性タイプの洗剤を混ぜると有毒ガスが発生します。複数の洗剤を併用しないこと、使うなら十分に換気することを徹底してください。

再発させない5つの対策

カビを落としても、湿気がこもる環境が変わらなければ必ず戻ってきます。

1. すのこを敷く

床と壁の両方に置くのが理想です。数センチの隙間ができるだけで空気が動き、湿気の逃げ道になります。

2. 収納は8割まで

ぎっしり詰めると空気が流れません。詰め込みたい気持ちを抑えて、2割は空けておいてください。

3. 月に一度は開けっ放しにする

晴れた日に襖を全開にして、数時間放置するだけです。扇風機を向けておけばさらに効果的です。

4. 布団は乾かしてからしまう

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われます。使った直後の布団には湿気が残っているので、しばらく干してから収納してください。

5. 除湿剤・除湿シートを置く

湿気は下にたまるため、除湿剤は床側に置くのが効果的です。水がたまったら早めに交換してください。

なお、北向きの部屋にある押入れは、日当たりと室温の関係でとくに結露しやすくなります。部屋そのものの湿気対策と合わせて考えたほうが効果が出やすいです。

こんなときは業者に相談を

次のような状態なら、個人でできる範囲を超えています。

  • 壁の内部や床下まで黒カビが広がっている
  • 掃除しても数週間で再発する
  • カビ臭が部屋全体に漂っている
  • 家族に咳やアレルギー症状が出ている

とくに再発を繰り返す場合は、押入れではなく建物側に原因(雨漏り・結露・断熱不足)がある可能性があります。無理に強い薬剤を使うより、専門業者に見てもらったほうが結果的に安く済みます。

まとめ

  • 押入れは木材なので市販の塩素系カビ取り剤は使わない
  • 使うのは消毒用エタノール(70〜80%)。無水エタノールは不向き
  • 直接スプレーせず、布に染み込ませて一方向に拭く
  • 布は使い捨て。同じ面を二度使わない
  • 黒ずみが残ったら次亜塩素酸水か酸素系漂白剤
  • 最後に半日〜1日しっかり乾燥させる
  • すのこ・8割収納・定期的な換気で再発を防ぐ

エタノール1本と布があれば、今日から始められます。


参考

  • ハーツクリーン「押入れのカビ取りと再発防止対策」
  • 恩加島木材工業「木材のカビ取り、防止方法」
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