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ネズミ駆除を業者に頼もうと決めたとき、次に立ちはだかるのが「で、いくらかかるの?」という壁です。
検索してみると、2万円台と書いてあるサイトもあれば、30万円という数字も出てくる。幅がありすぎて、結局いくらが妥当なのかわからない。そんな状態ではないでしょうか。
この記事では、次の3つをお伝えします。
- ネズミ駆除の費用が、どういう仕組みで決まるのか
- 金額を大きく左右する4つの要因
- 見積もりの場で必ず確認すべき5項目
先にお伝えしておくと、「相場は◯万円です」と一つの数字で言い切ることはできません。ただし、金額が決まる仕組みを知っていれば、提示された見積もりが妥当かどうかは自分で判断できるようになります。そこを目指して読み進めてください。
なお、天井裏にいるのが本当にねずみなのか、まだ確定していない方は、天井裏の音からねずみかどうかを見分ける記事を先に読んでいただくとスムーズです。相手がねずみ以外だと、必要な対応も費用の考え方も変わってきます。
ネズミ駆除の費用は「2階建て」で決まります
結論から言います。ネズミ駆除の料金は、「駆除費用」と「防鼠施工費用」の2つを足したものだと考えてください。
ここを分けて理解していないと、「安いと思ったのに見積もりが倍になった」という食い違いが起きます。実際、想定される失敗例としてもっとも多いのがこのパターンです。
駆除費用と防鼠施工費用は別物
駆除費用は、いま家の中にいるねずみを減らすための作業代です。粘着シートの設置、毒エサの配置、薬剤散布などが含まれます。
防鼠施工費用は、ねずみが入ってくる穴やすき間をふさぐ工事代です。パテ封鎖、金網やパンチングメタルの取り付け、通気口の処理などがこれにあたります。
そして重要なのは、再発を防げるのは防鼠施工のほうだということです。駆除だけして侵入口を放置すれば、外から新しい個体が入ってきます。安く済ませたつもりが、数か月後にまた同じ出費、という結果になりかねません。
実際、ねずみ110番の公式サイトでも、ネズミ駆除は22,000円〜(税込)と表示されている一方で、防鼠施工は「別途お見積もり」と分けて記載されています(2026年7月時点)。この構造は多くの業者で共通しています。
建物タイプ別の費用の考え方
金額に幅が出る理由は、建物によって作業量がまったく違うからです。おおまかな傾向として、次のように考えてください。
| 建物タイプ | 費用が変わる主な理由 |
|---|---|
| マンション・アパート | 侵入経路が限られ、作業範囲も狭いため比較的抑えやすい傾向 |
| 戸建て | 床下・天井裏・外壁など点検箇所が多く、侵入口も分散しやすい |
| 飲食店・店舗 | 厨房設備の隙間が多く、衛生基準も厳しい。営業時間外の作業になることも |
ネット上には具体的な相場表が数多く出回っていますが、どれも前提条件が書かれていないことがほとんどです。数字を鵜呑みにせず、あくまで「幅がある」という理解にとどめておくのが安全です。
▼重要なポイント
- 料金は「駆除費用」+「防鼠施工費用」の2階建て
- 広告に出ている最低価格は、多くの場合「駆除のみ」の金額
- 再発を防ぐのは防鼠施工。ここを削ると結局やり直しになりやすい

作業服姿の男性スタッフが住宅の床下点検口をライトで照らして確認している様子
金額が上がる4つの要因
「同じねずみ駆除なのに、なぜうちは高いのか」。その答えは、ほぼ次の4つに集約されます。
① 被害範囲の広さ
天井裏の一角だけなのか、床下から壁の中まで及んでいるのか。範囲が広がれば、その分だけ作業時間も資材も増えます。
気づいてから時間が経っているほど、範囲は広がりやすくなります。早く相談したほうが安く済む可能性が高いのは、この理由によるものです。
② 侵入口の数と場所
ふさぐべき穴が2箇所なのか、15箇所なのかで施工費は大きく変わります。さらに、手が届く場所か、高所や狭所かでも作業難度が変わります。
屋根の棟部分や、外壁の高い位置にある通気口などは、足場や特殊な機材が必要になることもあります。
③ 建物の構造と築年数
築年数が経った木造住宅は、経年でできたすき間が多く、侵入口も分散しがちです。逆に築浅の鉄筋コンクリート造なら、経路が限られるぶん対処もシンプルになる傾向があります。
④ 防鼠施工をどこまでやるか
ここが見積もり金額の最大の変動要素です。「見つかった侵入口をすべてふさぐ」のか「主要な数箇所だけにする」のかで、金額は何倍にも変わります。
予算に限りがある場合は、この点を正直に伝えて構いません。優先順位をつけた提案をしてくれるかどうかは、業者の姿勢を見るいい判断材料にもなります。
業者は大きく2タイプ|紹介型と自社施工型
ここは意外と知られていないのですが、ネズミ駆除業者には性質のまったく違う2つのタイプがあります。これを知らずに選ぶと、期待とのズレが起きます。
紹介型サービスの仕組み
電話やWebで受け付ける窓口と、実際に作業する会社が別になっているタイプです。窓口が全国の加盟店ネットワークから、地域に対応できる業者を手配します。
広く知られている「◯◯110番」系のサービスはこの形式です。たとえばねずみ110番は、東証グロース市場に上場するシェアリングテクノロジー株式会社(証券コード3989)が運営する窓口で、施工は各地の加盟店が担当します。
メリットは、全国どこでも対応でき、受付時間が長く、窓口が一本化されていること。一方で、実際に来る業者によって対応品質や保証内容に差が出るという構造的な特徴があります。良し悪しではなく、そういう仕組みだと理解しておくことが大切です。
自社施工型の仕組み
受付から調査、施工、アフター対応までを同じ会社が一貫して行うタイプです。責任の所在が明確で、担当者と直接やりとりできる安心感があります。
ただし対応エリアが限られることが多く、自分の住む地域に対応している会社があるとは限りません。繁忙期は日程が先になることもあります。
🙆♀️ 紹介型が向いている人
- 地方在住で、近くに専門業者が見当たらない
- 夜間や休日に相談したい
- まず相場を知るために気軽に見積もりを取りたい
- どこに頼めばいいか見当がつかない
🙅♀️ 自社施工型のほうが合う人
- 担当者を固定して長く付き合いたい
- 施工内容を細かく詰めて相談したい
- 保証の条件を会社として明確にしてほしい
- 都市部在住で、選べる業者が複数ある
紹介型サービスの代表格であるねずみ110番について、料金の内訳や保証の条件、実際に来る加盟店の仕組みを公式サイトの記載から確認した内容は、ねずみ110番の評判と料金をまとめた記事で詳しく整理しています。紹介型を検討している方は、依頼前に目を通しておくと判断しやすくなります。
失敗を避ける確認項目5つ
ここからが本題です。どの業者に頼むにせよ、次の5つを確認するだけで、金額トラブルに遭う可能性は大きく下がります。
① 見積書を書面でもらう
口頭だけの見積もりは避けてください。金額の内訳が「駆除一式」としか書かれていないものも要注意です。何にいくらかかるのかが項目ごとに分かれていることを確認しましょう。
② 追加料金が発生する条件を確認する
「見積もり後の追加料金なし」とうたう業者は多くありますが、大切なのはどういう場合に追加になるのかです。作業中に新しい侵入口が見つかったらどうなるのか、その場で聞いておいてください。
③ 保証の期間と対象外になるケースを確認する
保証は「何年か」より「何が対象外か」が重要です。建物の構造上ふさげなかった箇所は保証外になることもあります。再発したとき、無償で何をしてもらえるのかまで確認しましょう。
④ 実際に施工するのはどこの会社か確認する
紹介型のサービスを利用する場合、当日来るのは窓口の会社ではありません。会社名・所在地・連絡先を控えておくと、後々の問い合わせがスムーズです。
あわせて、公益社団法人日本ペストコントロール協会が認定する「ペストコントロール技術者」などの資格保有者がいるかを聞いてみるのも一つの判断材料になります。
⑤ 2〜3社の相見積もりを取る
これがもっとも効果的です。1社だけでは、その金額が高いのか安いのか判断しようがありません。
「相見積もりを取っています」と正直に伝えて嫌な顔をする業者は、その時点で候補から外して構いません。ちなみにねずみ110番の公式サイトには、相見積もりを歓迎する旨と、見積もり後のキャンセルも可能である旨が明記されています(2026年7月時点)。

テーブルの上に置かれた見積書と電卓を、女性の手がペンで指しながら確認している様子
こんな見積もりは、いったん持ち帰ってください
強い言い方をしますが、次のような対応をされたときは、その場でサインしないでください。
- 「今日契約すれば安くします」と即決を迫ってくる
- 内訳のない一式見積もりしか出さない
- 最初に高額を提示し、渋ると大幅に値引きしてくる
- 「このままだと家が倒れる」など、過度に不安を煽る
- 会社名や連絡先をはっきり言わない
「家族と相談してから決めます」で構いません。急かされて決めた契約ほど、後悔につながりやすいものです。
なお、自宅などで訪問を受けて契約した場合、特定商取引法上の訪問販売に該当すればクーリング・オフの対象になることがあります。契約後に不安を感じたときは、消費者ホットライン(局番なしの188)や、お住まいの自治体の消費生活センターに相談してみてください。適用の可否は個別の事情によりますので、専門の窓口に確認するのが確実です。
まとめ|相場を覚えるより、確認項目を持って臨む
この記事の要点を整理します。
- 費用は「駆除」+「防鼠施工」の2階建て。広告の最低価格は駆除のみのことが多い
- 金額を動かすのは、被害範囲・侵入口の数・建物の構造・施工の範囲の4つ
- 業者には紹介型と自社施工型がある。どちらが優れているかではなく、状況で選ぶもの
- 書面見積・追加条件・保証範囲・施工会社・相見積もりの5点を確認すれば、大きな失敗は避けられます
相場の数字を暗記する必要はありません。この5つの確認項目を持って見積もりに臨むこと。それだけで、言い値で決められてしまう状況はほぼ避けられます。
まずは複数社から見積もりを取って、金額の幅を自分の目で確かめてみてください。ねずみ110番は現地調査と見積もりが無料で、見積もり後のキャンセルも可能、相見積もりも歓迎と公式サイトに記載されています(2026年7月時点)。相場を知るための1社目として使う、という考え方もできます。
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。料金・サービス内容は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
※記載の費用の考え方は一般的な目安であり、実際の金額は現地調査後の見積もりおよび担当する業者・加盟店により異なります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。契約はご自身の判断で行ってください。
※クーリング・オフの適用可否など法的な判断については、消費生活センター等の専門窓口にご相談ください。

