ねえ、「吉里吉里(きりきり)」って地名、聞いたことある?。
一度聞いたら忘れられない、なんだか物語に出てきそうな、すごく可愛らしい響きだよね。
この素敵な名前を持つ場所が、岩手県上閉伊郡大槌町に実在するんだ。
そして、その由来は「お腹がキリキリ…」なんて話じゃなくて、もっとロマンチックで、耳をすましたくなるような伝説にあったんだよ。
今回は、この「吉里吉里」という名前に隠された、美しい音の物語を一緒に見ていこう!。
そもそも「吉里吉里」ってどこにあるの?
まずは、この魅力的な名前の場所について紹介するね。
「吉里吉里」は、岩手県の沿岸部、美しいリアス式海岸が続く大槌町にある地区の名前なんだ。
太平洋に面した穏やかな湾があって、きれいな砂浜が広がっている。
地名だけでなく、風景もすごく美しい場所なんだよ。
そして、この地名を全国的に有名にした、ある有名な小説の存在も忘れてはいけないんだ。
それはまた、後のお楽しみね。
【由来の真相】歩くと「キリキリ」鳴る砂浜が名前のルーツ!
さあ、いよいよ本題だ。
なんで「吉里吉里」なんて、オノマトペみたいな可愛い名前がついたんだろう?。
その答えは、この土地の宝物だった「砂浜」にあったんだ。
伝説の「鳴き砂」が奏でる音
昔、この吉里吉里の浜辺は「鳴き砂(なきすな)」だったと言われているんだ。
鳴き砂っていうのは、その上を歩くと「キュッキュッ」とか「クックッ」って、まるで砂が鳴いているかのような音がする、すごく珍しくてきれいな砂のこと。
そして、この浜の砂が奏でる音が、まさに「キリキリ」という響きに聞こえたんだって。
歩くたびに、足元から「キリキリ…キリキリ…」って音がする浜辺…。
想像しただけで、なんだかメルヘンチックで素敵じゃない?。

「吉里吉里」という地名は、かつてこの地の浜辺が「鳴き砂」で、その上を歩くと「キリキリ」と聞こえる不思議な音がしたことに由来するんだ。 自然が奏でる音が、そのまま地名になった、とてもロマンあふれる話なんだよ。
今は聞こえない?それでも残る名前の記憶
残念ながら、今では砂の質が変わったりして、昔のようにはっきりと「キリキリ」という音を聞くのは難しくなってしまったみたいなんだ。
でも、たとえ音が聞こえなくなっても、「吉里吉里」という名前の中に、昔の人たちが聞いた美しい砂の音の記憶が、しっかりと刻まれ続けている。
地名って、その土地のタイムカプセルみたいだよね。
もう一つの有名話!井上ひさしの小説『吉里吉里人』
「吉里吉里」という名前を聞いて、「あれ、なんか聞いたことあるぞ?」って思った人もいるかもしれない。
それはきっと、井上ひさしさんの超有名な小説『吉里吉里人』の影響だね。
この小説は、東北地方の一つの村が「吉里吉里国」として日本から独立を宣言するっていう、とんでもなく壮大で面白い物語なんだ。
小説の舞台は架空の村なんだけど、このインパクトのある「吉里吉里」という名前を使ったことで、大槌町にある本物の吉里吉里も、一気に全国区の知名度になったんだよ。

まとめ:吉里吉里は、耳と心で楽しむ素敵な場所だった!
いやー、「吉里吉里」って、名前の響きも由来も、全部が可愛らしくて素敵だったね。
大槌町の「吉里吉里」は、歩くと「キリキリ」と音がする「鳴き砂」の浜があったという、自然の音に由来する美しい地名。 そして、井上ひさしさんの名作小説によって、その名は全国に知れ渡ったんだ。
今はもう聞こえないかもしれない音に、思いを馳せてみる。
そんな旅も、すごく情緒があっていいんじゃないかな。
もし君が美しい海と、ちょっとした物語を探しているなら、ぜひ大槌町の「吉里吉里」を訪れてみてほしいな。
きっと、心の中で優しい砂の音が聞こえてくるはずだからさ。

