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花の定期便を始めてみたものの、数ヶ月でやめてしまった——という話をよく聞きます。
サービスが悪いわけではありません。始める前に確認しておけば防げたことがほとんどです。
この記事では、続かなくなる典型的な理由と、その対処法を整理します。これから始めようか迷っている人は、先に読んでおいてください。
理由1:受け取れない
最も多い原因です。
生花は再配達を繰り返すと傷みます。届いた日に受け取れないと、状態の悪い花を活けることになり、「思っていたのと違う」となります。
確認すべきこと
- 配送曜日を指定できるか
- 不在時に置き配できるか(ポスト投函型かどうか)
- 受け取れない週をスキップできるか
ポスト投函型なら不在でも受け取れますが、その分サイズは小さくなります。ボリュームのある花束を望むなら手渡しになるので、在宅時間との兼ね合いです。
自分の生活で受け取れる曜日はいつか。これを先に決めてから、対応できるサービスを選んでください。逆の順番だと必ず無理が出ます。
理由2:手入れが負担になる
届いた花をそのまま花瓶に挿すだけ——ではありません。
実際には、包装を外し、保水剤を洗い流し、水に浸かる葉を取り、茎を斜めに切ってから活ける。この作業が毎回発生します。
さらに、飾ったあとは水換えが必要です。夏は毎日。
対処法
優先順位を2つに絞ってください。
- 届いた日に、水の中で茎を切る
- 水に浸かる葉を取る
この2つだけで持ちはかなり変わります。水換えは気づいたときで構いません。完璧を目指すと続きません。
具体的な手順は切り花を長持ちさせる方法にまとめています。
理由3:花を活ける器がない
意外な落とし穴です。
プランによっては6〜8本、多いものだと14〜18本が届きます。コップ1つでは入りません。
届いてから慌てて器を探すことになり、そのまま流しに置きっぱなし——という流れは実際にあります。
対処法
届く本数に合った器を、先に用意しておいてください。
買う必要はありません。家にあるもので代用できます。ただし6〜8本入るサイズかどうかは確認しておいてください。詳しくは花瓶がなくても花は飾れるで解説しています。
本数が多い場合は、2〜3箇所に分けて飾るという方法もあります。玄関に2本、テーブルに3本、洗面所に2本。1つの大きな花瓶を用意するより現実的です。
理由4:好みの花が届かない
定期便は、届くまで中身が分からないサービスがほとんどです。
これを「楽しみ」と感じる人と、「不満」と感じる人に分かれます。
向いていない人
- 特定の花だけを飾りたい
- 部屋の色調に合わせたい
- 苦手な花・香りがある
- 選ぶこと自体が楽しい
このタイプの人は、花屋で自分で選ぶほうが満足度が高いです。無理に定期便を使う必要はありません。
逆に「何を選べばいいか分からない」「毎回同じ花を買ってしまう」という人には向いています。プロが選ぶので、自分では手を出さない花が届きます。
理由5:コストが気になり始める
月2回で2,000円のプランなら、月4,000円。年間で48,000円です。
始めたときは気にならなくても、数ヶ月経つと「これ、必要かな」と考える瞬間が来ます。
判断の考え方
花は必需品ではありません。だから「元が取れるか」で考えると、必ずやめる方向に傾きます。
そうではなく、「この金額で気分がどれだけ変わるか」で判断してください。
月4,000円は、外食1回分程度です。それで2週間ごとに部屋の景色が変わるなら安い、と感じる人もいれば、そうでない人もいます。正解はありません。
頻度を下げるという選択
やめる前に、頻度を落とすという手があります。2週間に1回を4週間に1回にすれば、費用は半分です。
多くのサービスは頻度変更やスキップに対応しているので、まず設定を見直してみてください。
続いている人の共通点
逆に、長く続けている人には傾向があります。
| やっていること | 効果 |
|---|---|
| 置き場所が決まっている | 届いたら迷わず飾れる |
| 器が定位置にある | 探す手間がない |
| 頻度を無理していない | 負担にならない |
| スキップを使っている | 忙しい週を飛ばせる |
| 枯れても気にしない | 罪悪感で続かなくなるのを防ぐ |
とくにスキップ機能を使えているかどうかは大きな差です。
「毎回受け取らなければ」と思うと負担になります。出張の週、忙しい週は飛ばす。それでいいと考えられる人は続きます。
始める前のチェックリスト
次の5つを確認してから申し込んでください。
- 受け取れる曜日はいつか。その曜日を指定できるか
- スキップ・解約はいつでもできるか(最低契約期間の有無)
- 届く本数に合う器があるか
- 置き場所は決まっているか
- 送料込みか、別途かかるか
とくに2番は重要です。最低◯回の継続が必要というサービスもあります。合わなかったときに抜けられないと、満足度が下がります。
スキップと解約が自由なサービスを選ぶ
ここまで見てきた「続かない理由」の多くは、柔軟に止められれば深刻になりません。
受け取れない週はスキップ。忙しい時期は頻度を下げる。合わなければやめる。これができるかどうかで、心理的な負担がまったく違います。
たとえばアンドプランツの定期便は、配送頻度を2週間に1回・4週間に1回などから選べ、次回が不要な場合はスキップ、解約もいつでも可能とされています。支払いも月ごとではなく、お届けの約1週間前に都度決済という形です。
プランは1回1,980円(6〜8本)、2,980円(8〜10本)、4,980円(14〜18本)の3種類で、いずれも送料込み。
最初は一番小さいプランをおすすめします。6〜8本なら普通のコップや空き瓶でも飾れますし、手入れの負担も少ないです。物足りなければ、あとから増やせます。
それでも迷うなら
正直に書きます。次に当てはまるなら、定期便より花屋のほうが向いています。
- 近所に花屋があり、寄る習慣がある
- 自分で選びたい
- 在宅時間が読めない
- まず1回試したいだけ
花屋で数百円の1本から始めて、「これは続きそうだ」と思ってから定期便に切り替えるほうが失敗しません。
花を飾ること自体の始め方は、花のある暮らしを始める考え方にまとめています。
まとめ
- 受け取れないことが最大の原因。曜日指定とスキップの可否を確認する
- 手入れは「茎を切る」「葉を取る」の2つに絞れば負担が減る
- 届く本数に合う器を先に用意する
- 選ぶ楽しみを求める人は花屋のほうが向いている
- やめる前に頻度を下げる選択肢がある
- 続く人は置き場所が決まっていて、スキップを使っている
- 最低契約期間の有無は必ず確認する
- 迷うなら一番小さいプランから
続かなかったとしても、それは失敗ではありません。合わなかっただけです。いつでもやめられる前提で始めるのが、いちばん気楽で長続きします。

